アップデートと挑戦のお話

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舞台というものは多くが数ヶ月前より準備をして

場所を借り、設営をして公演を数日行います

しかし、イベントのように当日に全てを終わらせる「乗り打ち」と言うのがあります

勝負は一回限り

そんな現場をここ数年お受けしています

 

さて、それなりにお付き合いをしている公演なのですが

私個人的に「同じ音」を使い続けることに飽きてしまって

毎度新しい試みを考えます

新しいものというのは先方には提案としてお渡しするのですが

これが本来、常に通るものではないのです

会社で言うなれば新しい企画の提出

これを毎回ヒットさせるというのはかなり難易度が高いわけです

 

今回は1ヶ月ほど音に向き合って工夫してみました

音楽でもそうなのですが一度作ったものを

「お!いいじゃん」と思っても

翌日聞けば「あれ?」となるものです

拘るのも一興なのですが期限のあるもの

如何に70点くらいで間に合わせるかですが

今回は本番にどうしたいかを考えて作成しました

 

そもそも一度作ったことのあるもの

そこに「重ねる」ということで

アップデートを図ろうと思ったわけです

元の音源は複数音が絡み合ったもの

それを分解して3つの音に分けて

それを洗練化するといったもの

アニメの戦闘シーンで攻撃、回避、エフェクト

この、攻撃を音色や音量を工夫したものを作りました

それを重ねてみて舞台上でバランスを取ってみたのです

今回は上々、この音を複数個準備して

回数を重ねるたびにアップデートしていこうかと思います

 

今回はずっと契約があるところでのお話でしたが

本来は団体が舞台をします

そのタイミングでお呼びがかかり本番、千穐楽までのもの

それ以降のないものになります

つまり、今回のような次の公演に向けての準備ができないのが常

そちらの生み出しも面白いものですが

こういった長く同じ表題のものを工夫していくのも

大変ですが良いものでした

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